★☆食育だより3月号☆★

1年生「知ろう防ごう生活習慣病」
糖尿病の人や、疑いがある人は日本国内に2000万人いると言われています。また、生活習慣が要因の一つになると言われているがんは日本人の死因の60%近くを占めています。また、2番目に多い心疾患や、4番目に多い脳血管疾患も生活習慣病のひとつです。

☆生活習慣病の原因は?

糖分・塩分・脂質の取り過ぎ、食べ過ぎや運動不足、ストレスや睡眠不足などにより、よく起こるのは肥満です。しかし、見た目では肥満と分からない人でも、生活習慣病になっている人もいます。

生活習慣病の原因は一つではなく、いろんな要因が絡み合って起こっています。例えば、塩分の取り過ぎは高血圧につながり、ゴムのように柔軟性のあった血管が硬くボロボロになってしまいます。これを動脈硬化といいます。硬くなってしまった血管は、血流の勢いに耐えられなくなり破裂してしまうことがあります。これが心臓や脳の中で起こってしまうと、心疾患や脳血管疾患につながってしまいます。

☆生活習慣病を防ぐ3つの柱

①バランスの良い食生活・食習慣    ②適度な運動    ③十分な休養

特に、食生活においては、朝食をきちんと食べることや、野菜は薄味で1日あたりたくさん食べることで、生活習慣病を防ぐことができます。

2年生「糖分とのつきあい方」

糖質とは、炭水化物の一種です。その中でも、特にブドウ糖には、体や脳のエネルギーになり、血糖値を上げる働きがあります。

☆糖質オフってどんな食べ物?

飲み物や麺など、いろんな物で、最近は糖質オフのものをよく見かけます。糖質は、取り過ぎると脂肪に蓄えられるため、最近は痩せることや筋肉をつけることを目的に糖質を制限している人もいます。しかし、糖質が足りない場合、エネルギーを蓄えるため、筋肉が分解されてしまいます。そこで、タンパク質をとることで筋肉が分解されるのを防ぐ食事がアスリート等のなかで流行しています。

☆糖質オフはみんなに必要なの?

糖質オフは、もともとは、血糖値が上がりすぎた際に下げることが難しい糖尿病の患者さんの治療のために作られたことが始まりです。そのため、健康な人は、糖質を減らすことでやせることはできますが、栄養バランスが崩れてしまうため、体調不良が起きやすくなってしまいます。まずは自分の食生活を見直し、過度に糖質を制限するのではなく、バランスの良い生活を心がけましょう。

3年生「人は何のために食べるのか」~生きていくための食~

☆モンゴル人の食生活はどんなもの?

モンゴルには砂漠が広がっており、家畜が人口の10倍もいます。移動生活をしているため、農業によって野菜を栽培する習慣がありません。そのため、食事の中心は肉や乳製品です。日本人ならお腹を壊してしまうような食生活ですが、モンゴルの人々は腸の長さが違うため、消化ができます。

☆日本人の食生活はどんなもの?

日本人の食事の選択肢は、ファストフードやレストラン、コンビニなど、自分で作らないものでもたくさんあります。また、自分で作るときもモンゴル人のように肉と乳製品だけではなく、野菜や果物など、たくさんの物の中から選択できます。人が食事をとるのは「生きるため」ですが、中学校を卒業して自分で食べるものを選択する機会が増える皆さんにはぜひ、「健康に生きるため」の食生活を意識してほしいと思います。

3年間、色々なことを教えていただき、ありがとうございました。