★食育だより 9月号★

1年生 「背を伸ばすライフスタイル」

成長期には、成長ホルモンによって骨端線で細胞分裂が活発になり、身長が伸びていきます。そのため、レントゲンで骨端線を写したときに開いていると身長が伸びている途中、閉じていると成長が終わったと判断できるそうです。
☆背を伸ばすために大切な習慣

①睡眠…深い眠りの間に成長ホルモンがたくさん出ます。睡眠時間が短かったり、眠りが浅くなったりしてしまうと、成長ホルモンが出にくくなってしまいます。

②運動…適度な運動をすることで、カルシウムなどの栄養を骨に定着させます。

③食事…骨を強くするために必要なカルシウムは牛乳にたくさん含まれています。しかし、カルシウムは骨の材料であり、摂取するだけでは成長しません。睡眠、運動によってカルシウムを効果的に使う必要があります。

2年生 「ダイエットのはなし」

ダイエットとは、健康な体になることを目的とした食事、運動療法のことをいいます。美容や痩せることを目的とした言葉ではありません。

☆無理な食事制限によって起こること

①貧血  ②便秘  ③肌荒れ  ④抜け毛・白髪

⑤骨密度低下  ⑥生理がとまる

食事制限によって少なくなった栄養は、まず生きるのに一番大切な心臓などの臓器に送られます。そのため、肌や髪の毛、骨などには十分な栄養が行き渡りません。一見健康な体に見えても、詳しく検査をしてみると、骨密度が低下していたり、女性ホルモンが十分に分泌されていないこともあります。一時は自分が「きれい」と思える身体になったとしても、その後何年も通院したり、薬を飲み続けたりしなければならないこともあります。健康的な体重を目指しましょう。

3年生 「サプリメントは必要?」

サプリメントは錠剤やカプセルなどの形をしているので「薬」かと思いきや、実は「食品」です。同じ量の栄養素が入っているサプリと薬を比べてみると、サプリメントには、「皮膚を健やかに保ちたい」など、具体的な効果や効能は書かれていませんが、薬には、「肌荒れ」「ニキビ」「口内炎」など、実際の症状に効くということが書かれています。

☆中学生がサプリメントを食べるデメリット

①食べ応えがない :サプリメントで栄養を補給する際は、味わうこともなく飲み込むため、食べているという感覚が持てません。サプリメントだけでの食事では、咀嚼などの口腔機能が落ちてしまいます。

②過剰摂取の危険性:薬の種類や予防接種の回数が子どもと大人で違うように、サプリメントも大人と同じだけの量を食べると過剰摂取になってしまう危険性があります。

③安全性:中学生にとってサプリメントが安全かどうかは分かりません。なぜなら、成人していない人に対して安全性を確かめる実験をすることは難しいからです。成人であれば、本人の同意があれば確かめることができますが、子どもはそうはいきません。

そのため、どれくらい子どもの体への負担があるのかを知るのは難しいのです。

サプリメントは補助食品です。自分に必要かどうかを考え、適切、適度に摂るようにしましょう。