★食育だより 6月号★

1年生 歯の衛生について

現代の人は、昔の人よりもかむ回数が格段に減っているそうです。昔は冷蔵庫などがなく、肉や魚などの食品の保存をするためにはたくさんの塩をまぶして水分を抜き、固―くする必要がありました。他の食べ物も生のまま食べるなど、今よりたくさん噛まなければならなかったそうです。そこで、「卑弥呼(ひみこ)の歯がいーぜ!」という、かむことの効果を知るための合言葉が生まれました。
」→肥満防止・・・たくさんかむことで食べるのに時間がかかり、食べ過ぎを防ぎます。

」→味覚の発達・・・ご飯を食べるとき、かみ続けることで、素材の味が感じられるようになります。

」→ことばハッキリ・・・かむことで顔の筋肉が発達し、言葉がハッキリしゃべれるようになります。

」→脳の発達・・・口と脳はつながっているので、かむことで脳が刺激され、血流が良くなります。

」→歯の病気予防・・・唾液には、むし歯のもととなる酸を抑える作用があります。

」→ガン予防・・・唾液には、焦げなどに含まれる発がん物質を中和する作用もあります。

い-」→胃腸快調・・・よくかむことで、胃にかかる負担を少なくすることができます。

」→全力投球・・・よくかむことで食いしばる力が強くなります。

2年生 自分を守る手洗い

☆手洗いに使う石けんで洗浄力が高いのはどれ?
石けんに含まれる洗浄成分は固形です。そのため、固形石けんには約90%の洗浄成分が含まれています。液体石けんにするためには固形をどんどん薄めていかなければならないので、含まれる洗浄成分は約30%と少なくなります。しかし、固形石けんは、直接触って洗浄成分を手につけるため、いろんな人が使用する場では石けんの表面に菌が繁殖してしまうこともあります。
そのため、必ずしも洗浄成分だけを見るのではなく、場面に応じた使い分けを知ることが大切です。
☆手洗いの重要ポイントはどこ?
 手のひらや指の隙間、爪などを洗うことも重要ですが、実は一番重要なのは、実はきちんと泡を洗い流し、ハンカチで拭くことです。これには石けんでの汚れの落ち方の特徴が関係しています。石けんには油となじむ「界面活性剤」という成分が含まれており、その成分には、手の中の脂質に付着するウイルスや汚れを浮かす力があります。ウイルスを減らすことができるアルコールなどとは違い、石けんで浮かした汚れやウイルスの入った泡は洗い落とし、手に残さないようにする必要があります。

3年生 身近に潜む食中毒

☆食中毒予防の3原則「つけない」「ふやさない」「やっつける」
①つけない・・・ 手洗いをしたり、生の肉や魚を扱った後の調理器具はきちんと洗ってから使うなど、食べ物に有毒な物が付かないようにすることが大切です。

②増やさない・・・調理中の食品や残り物を放置することで細菌やウイルスがどんどん増えてしまいます。食品は素早く調理し、適切な環境で短時間保存するか、すぐに食べることが大切です。

③やっつける・・・中まできちんと加熱し、すぐに冷却することが大切です。中心部の温度が85℃~90℃で90秒以上加熱することで、ほとんどのウイルスや細菌をやっつけることができます。